学際的視点からジェンダーを考える

会長挨拶(野口芳子)

会長挨拶(第3代会長:野口芳子)

20140212 野口芳子写真2016年1月9日の理事会で会長に選出されました野口芳子です。微力ながら全力で大役を果たしていく所存です。日本ジェンダー学会とは、学会設立時から発起人として関わってきました。この学会の特徴は、理事や代表者の男女比が、常にバランスよく保たれているということです。1期目の会長は女性、2期目は男性、3期目は女性という具合に役職者や理事のメンバー構成が、男女ほぼ同数という珍しい学会です。女の敵は「男」ではなく、男女とも社会的文化的に作られた「男らしさ」「女らしさ」、つまりジェンダーに縛られた存在であると考えるからです。

法律や条例で銘文化されていない規範、見えざる規範である「ジェンダー」を解明することは、その縛りからの解放を意味します。それは、今まで自明のことと思われてきた固定観念を覆すことにつながります。ようするに、ジェンダー学とはあらゆる固定観念から解放されて、新しい視点で物事を考察する能力を養う学問なのです。ジェンダーとは狭義では「社会的文化的性別」を意味する言葉ですが、広義では種類、種族を意味する言葉です。つまり、分類する基準そのものを見直す学問、あらゆる思い込みや決めつけを検証する学問、いわゆる固定観念を覆す学問なのです。母性愛、父性愛、家族愛を検証するだけでなく、なぜ赤やピンクが女性の色で、白や黒が男性の色なのか、なぜ死者と関わる7の数字が「ラッキーセブン」なのかなど、これまで無意識に思い込んでいた事項について検証することも、広義のジェンダー学なのです。日本ジェンダー学会は懐の広い学会です。狭義だけでなく、広義のジェンダー問題に興味を持ち、固定観念を覆す発想を身に着けたいと思う人にも門戸を開いています。ぜひ学会員になってください。そして狭義のジェンダー問題にも目を向けながら、自分や周りの人々が「自由に自分らしく生きられる」社会とはどのような社会なのか、共に考えていきましょう。

今年度は学会大会を成功させること、学会誌を充実させること、学会員を増やすことなどに力を入れていきたいと思っています。三代目会長として、慣れない点が多々あると思います、がご寛容のうえ、ご協力くださいますようお願いいたします。

2016年2月28日  野口芳子

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