第10回大会(2006年)「少子高齢社会におけるジェンダー問題」

平成18年度には、日本ジェンダー学会第10回大会が、2006年9月16日(土)に神戸大学六甲台キャンパスで開催されました。

日本ジェンダー学会第10回大会
大会実行委員長:香川孝三(神戸大学)
日時:2006年9月16日(土)、9:30~17:30  懇親会 18:00~
場所:神戸大学六甲台キャンパス アカデミア館5階501号室
JR六甲道駅または阪急六甲駅から神戸市営バス36系統
神大正門前下車、徒歩1分
(詳しい交通アクセスに関しては、下記の神戸大学のホームページをご覧下さい)
http://www.kobe-u.ac.jp/info/access/rokko/seimon.htm#themap

当日、資料代として1000円をお願いします。
昼食はアカデミア館1階の生協の食堂が開いていますので、それをご利用下さい。
懇親会費は18:00から、アカデミア館3階「さくら」で開催します。費用は4000円です。


受付開始 8:30~

午前の部:個別報告 9:30~1135

 

開会の挨拶 冨士谷あつ子(日本ジェンダー学会会長、京都生涯教育研究所)
報告1 「バミラ論争における英国18世紀のジェンダー観」
鈴木万里(東京工芸大学芸術学部)
報告2 「女性大学の理科分野進出の意義と課題」
西尾亜希子(武庫川女子大学)
司会 野口芳子(武庫川女子大学)

 

総会 11:40~12:30
昼食 12:30~13:30

午後の部:シンポジウム「少子高齢社会におけるジェンダー問題」 13:30~17:30

 

基調報告 岡本民夫(同志社大学)
パネラー1 成清義治(福井県立大学)
パネラー2 川島典子(武庫川女子大学)
パネラー3 黒田将史(同志社大学博士課程)
司会 村岡洋子(京都短期大学)
閉会の挨拶 伊藤公雄(日本ジェンダー学会副会長、京都大学)

 

懇親会:18:00~


日本ジェンダー学会第10回大会実行委員長
香川 孝三(神戸大学)

 今回の学会大会のテーマは「少子高齢社会におけるジェンダー問題」です。いま日本が 抱えている重要な問題の一つとして少子高齢社会があげられます。少子高齢社会が社会経済に与える問題はいろいろありますが、その問題をジェンダーの視点から検討してみようというのが今回の学会大会の狙いです。少子社会は将来の日本に暗い影をもたらしています。年金制度が維持できるのか。大学の倒産が増加するのではないか。日本経済の活力が低下するのではないか。高齢社会では女性の高齢者が多くなり、少子のために十分な手当の支払いが不可能になるのではないかという不安材料が出されています。それを解決する政策提言をジェンダーの視点から行うことも、今回のテーマです。神戸大学は六甲山の中腹にあり、100万ドルの夜景がみられます。11年前の大地震のあとの復興ぶりもみることができます。是非、大勢の参加を期待しています。


● 第10回学会大会がめざすこと ●

◇第10回学会大会はジェンダー学と社会福祉が出会うとき
冨士谷 あつ子(日本ジェンダー学会会長、京都生涯教育研究所)

1997年秋に発足した日本ジェンダー学会は、今年度は第10回学会大会を迎える。今なぜジェンダー学が必要かということは、わが国の社会福祉、とりわけ高齢期の社会福祉問題と向き合うときに明確となる。ジェンダー不平等のひずみが高齢期において、くっきりと浮かび上がってくるからである。しかし、高齢者層の増大は多様化にも繋がり、あながち重篤な問題ばかりではない。主体的市民として活動し続ける高齢者も登場している。そういう高齢者が自己実現だけで充足せず、社会貢献に時間とエネルギーを注いではどうか。男だって苦しかった、女こそ大変だったという思いを理解しあい、問題山積の少子高齢社会の諸問題克服に、積極的に世論喚起と政策提言を試みるべきではないか。ジェンダー学と社会福祉が出会うとき、最もジェンダー平等への取り組みに拍車がかかるだろう。

◇少子高齢社会の背景
上杉 孝實(日本ジェンダー学会副会長、畿央大学)

日本ジェンダー学会の2006年度の大会では、少子高齢社会での福祉の問題がとりあげられる。少子化が進み、ついに出生数が死亡数を下まわり人口減に転じた。既婚女性の回答で、理想の子ども数を下まわる理由として、教育費がかかることがトップを占めている。日本では教育費に投じられる公費が、他の国と比べて経済力の割にきわめて低い。労働力率の低いところで出生率の低い傾向のあることは、国内外のデータで示されているが、その背後にジェンダー問題と経済問題が絡んでいることが考えられる。専業主婦に子育ての悩みが多いことも、家庭中心が人間関係の狭さとつながっての問題と見られる。このような状況の下で高齢者のケアや子育て支援などを含めて福祉政策はどこに向かっているのか問われるところであり、ジェンダーの視点に立っての大会での議論に期待が寄せられる。


日本ジェンダー学会第10回大会の写真

         

午後の部の基調報告(岡本 民夫)                   大会実行委員長(香川 孝三)