第14回大会(2010年)「演劇とジェンダー」

平成22年度に、日本ジェンダー学会第14回大会が、
2010年9月12日(日)に神戸学院大学ポートアイランドキャンパスで開催されました。

日本ジェンダー学会第14回大会

大会実行委員長:中山文(神戸学院大学)
日時:2010年9月12日(日)、10:00~17:00 懇親会 18:00~
場所:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス、B号館109教室
〒650-8586  神戸市中央区港島1-1-3
JR、阪急、阪神「三宮駅」で、神戸新交通ポートライナー「市民病院前」下車、西へ徒歩約6分
学会用に駐車場を10台分、確保しています
(詳しい交通アクセスに関しては、下記の神戸学院大学HPをご覧下さい)
http://www.kobegakuin.ac.jp/campus/index.html
電話:078-974-1551(代表)
問い合わせ先 (削除)
当日、参加費(資料代)として、1000円をお願いします。
なお、大会当日の昼食に関しても、1000円でご提供することが可能です。

第14回大会統一テーマは「演劇とジェンダー」

2008年本学会が共催した「平成20年文化庁支援事業 若者と学ぶ源氏物語とその世界」のシンポジウム「千年 の時空を越えて問う 文化創造における女と男」で、中山は越劇につてい発表させていただいた。越劇というのは中国にあまたある地方劇のひとつである。 1940年代に形成された比較的新しい劇種だが、今では京劇に続く人気を誇っている。その特徴は中国の宝塚と呼ばれるように、女性だけで演じる女子越劇を 主流としていることだ。女性が演じる男役のかっこよさが大きな特徴である。
この劇種をジェンダーの視点から語るとき、以下の3点が挙げられる。
第1に、劇種の発展過程において、女性の社会的地位の変化が大きくかかわっていること。
第2に、女性観客を対象としているために、作品にその時代の女性たちが見たがった男性像が描かれていること。
第3に、女子越劇を支援し指導した共産党との関係。
このように越劇は特別にジェンダー的要素の強い劇種だが、あらゆる演劇作品は程度の差こそあれ、その社会や制作者のジェンダー意識を反映するものであろう。
フェミニズムが定着した西洋では、ジェンダー意識を明確に打ち出した演劇作品がきっと数多く発表されているだろう。力強い女性像や新しい男性像をどんどん拝見したいと思うが、日本にいる我々には他国の演劇状況を知ることはなかなか難しい。
また儒教的規範を人間関係の基礎とする傾向が依然として強いアジアの国々では、男女のジェンダーやセクシュアリティは演劇の中でどのように表現されてい るのだろうか。女性が置かれた社会的地位はその社会における女性の地位の反映であると同時に、舞台に関わる人々の地位を反映する。同じアジアの国々で、ど のような共通点や相違点が存在するのだろうか。
演劇は映像と違い、その場にいあわせた観客しか享受することのできない、贅沢な芸術だ。他国で上演されている演劇とジェンダーについて学びたい、どのよ うな作品があるのか情報が欲しい、と切に願う。そこから見えてくる民族の特質や社会状況が、必ずあるはずだ。第14回大会がその機会になれば、とても嬉し い。映像を多用し、視覚的で多彩な発表を期待している。

第14回大会のプログラム

9:00           受付開始

10:00~11:30      午前の部:一般報告

報告1 「姫路市における男女共同参画推進の実態(仮題)」
後藤安子(神戸山手大学)
報告2 「葬儀システムにおける変容と家族―京都市における香典辞退を中心として」
竹内通子(京都大学)
司会  未定

11:30~12:00     総会

12:00~13:30     昼食

13:30~17:00     午後の部:テーマ部会
「演劇とジェンダー」

報告1 「田泌?作品に見るジェンダーと身体について」
田村容子(福井大学教育地域科学部)
報告2 「関西小劇場の現状と女性演劇人の未来」
棚瀬美幸(劇団南船北馬)
報告3  「宗教的視点を通してみるトルコの舞踏文化におけるジェンダー
米山知子(国立民族学博物館・外来研究員)
報告4 「中国のダンスシーン:ダンス/セクシュアリティ、民族性の再編」
大浜慶子(中国・中央編訳局専門家、中華女子学院女性学系客員研究員)
司会  中山文(神戸学院大学)

18:00~        懇親会 ジョリポー
(場所は、http://www.portopia.co.jp/restaurant/list/jokiport.html を参照)
会費 一般会員5000円、学生4000円